GoogleのMs. Sheryl Sandberg(President for Global Online Sales and Operations)がFacebookへ転職するそうだ。こちらでは結構大きなニュースになっている。
Googleはここ数カ月の間、人材流出のニュースが絶えない。Googleを全社を挙げてそのベンチャー気質を失わないような施策を行っている会社だが、従業員は今や16,000人を超え、もはや内部から見ても「大企業」になってしまったようだ。
彼女は、Googleの2004年に上場する3年前の2001年からGoogleにいて(その時のGoogleの社員数は260人)、Googleが大きくなっていく様をその中枢から見ていた人間だ。
彼女は “I’ve loved being part of the process of helping to build Google. The opportunity to help another young company to grow into a global leader is the opportunity of a lifetime.” と言っている。彼女が持っているベンチャー気質はGoogleでは満足できず、Facebookにその活躍の場を求めたということだろう。彼女はきっと、小さい会社が大きくなっていくのが好きなのだ。あるいは自分が大きくするのが。そして彼女にはその能力と経験がある。シリコンバレーには会社を大きくして、また小さいベンチャーに転職するという、彼女のような人間がいっぱいいる。
ユーザ視点でインターネットマーケット全体を見ても、Google離れはますます進んでいくだろう。「SNSがネットライフの中心」なって人間の比率がますます多くなっていくと思うが、彼らはネットにふれている間、ほとんど「検索」なんかしない。今後はSNS内の友人同士のトランザクションが益々増え、SNS(Top Tierだけ)の広告価値は益々増加するだろう。ポータルの凋落の次は、検索の凋落。というより検索の場合は、セマンティック検索やら自然語検索なりが出てきて、今の勢力図はがらりと変わることになるだろう。
NYTの記事はこちら。
しかしこっちの記事は、Ms.Sandbergの住んでいるところやら、彼女の夫の名前、前職、転職先やらの個人情報を載せまくっていてすごいなぁ。こっちではそれらの情報がそれぞれが"意味"を持っていて、示唆的である、ということなのだろう。
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