Google, IBM, Yahoo, Microsoft, VeriSignがOpenIDに参画することになった。OpenID化が進むことによって、インターネットの世界がどう変わる可能性があるか考えてみた。
そもそもWeb・インターネットの発展は「Openであること」、という哲学に則っているものだけが生き残り、囲い込もうとするものは無くなっていく、と個人的に考えている。
OpenID化が進むことにより、OpenIDに対応していないサイトは蚊帳の外に置かれることになってしまうわけで、自然とOpenIDはWebサービスのスタンダードになっていく可能性は高い。
具体的には、ECががらりと変わるはずだ。今後、一つの統合インタフェース上で(IDは一つだから)、Amazonの商品、eBayのオークション、Travel関連サイトが表示され、且つ個々のリコメンデーションエンジンの繋ぎこみも理論的には可能になるだろうから、ECの売上は格段に上がる(一つの言葉からいろんな情報を引き出して表示するという、擬似セマンティックウェブが実現可能)。
OpenIDが求めるセキュリティレベルや認証プロセス、フレームワークも今後、進歩していくはずであるし、その過程で有害サイトの排他制御なんかができるようになると、「お行儀の悪い」サイトが淘汰され、インターネットはもっと安全で使いやすいものになったりするかも知れない。そうすると安心してECができるようになったりして、また売上につながるという好循環につながったりする。
多少飛躍するが、国境を越えたインターネット上だけの擬似通貨(為替リスクゼロ)が生まれたりしたら面白いと思うのだが。
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