ITMediaによると、2007年の携帯の年間純増数1位はKDDI(232万9400)だったそうだ。僅差でソフトバンク(211万5800)。ドコモはと94万9300で、ボロ負けしている。
端的に言うと、最も魅力的なエンタテインメントサービスを提供しているのはKDDIであり、最もリーズナブルな価格でサービスを行っているのがソフトバンクである。ドコモは端末の高機能化によって端末価格が上がってしまっている。
それでもドコモのシェアは50%を超え、依然として"巨人"であり続けている。今後、地位回復のためにサービスの充実か低価格戦略どちらに舵を切るかと言えば、サービスの充実しか残された道はないだろう、と思う。
価格に関して言うと、ソフトバンクの加入者同士は通話料無料というサービスだが、これはシェアでビリのソフトバンクだからこそできるものだ。シェア下位のキャリアは「通話料収入の削減<他キャリアからの乗り換えによる収入増」という式が成り立つが、上位キャリアの場合、右辺が抜け落ちてしまい、自分で自分の首を絞めてしまうからだ。
当然のことだが、ドコモは機能の強化を端末(ハードウェア)に転嫁している限りは、「端末を高いまま売る」 or 「端末は安く売り、販売時の赤字を通話料に上乗せ」という選択しかできない。
だから、ドコモがGoogleのAndroidに参加したのは極めていいニュースだと思う。まだAndroidは海のものと山のものとも分からないが、「オープン」(極めて重要なキーワード)な形で進められるこのプロジェクトは、今まで携帯端末ごとに異なるOSがサービスプラットフォームの共通化の大きな壁となっていたが、これを超えるためのドライバとなるだろう。
日本の携帯サービスが世界基準に近づき、Nokia、Sumsung、Motrolaのような世界的な端末メーカーが本格上陸してきたら日本の携帯市場はドラマチックに変貌する野ではないかと思う。
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