1月8日から10日まで、ラスベガスで開催のCESに行ってきた。目的は2つ。有望な技術を持つベンチャー企業の発掘、そして最新の技術 / マーケットトレンドの把握。あ、それともう1つ。シルク・ド・ソレイユの観劇。
CESに関してだが、非常にがっかりした。初めて行ったのだが、上記2点の目的で行く価値は全くなし。あれだけ広い会場(点在しているが、合計すると東京ビッグサイト×5倍以上)にきちんとしたマネジメント、ファンディング、ビジョンを備えたベンチャー企業はほんの一握りしかなく、それだけの会社に会いに行くなら、わざわざラスベガスまで足を運ぶ必要は全く無かった。
最新トレンドの把握という観点で言うと、そもそも、わざわざリアルの現場に行って得られる情報は、ネット上に流れる情報と大差なく、むしろネットでの情報収集の方が、横断的かつ縦断的に情報を得られる。現場で得られる空気感の、偶然の発見の価値を否定するつもりはないが、費用対効果の面では最低だ。
シルク・ド・ソレイユは最高だった。称賛の言葉すら見つからない。KÀを観たのだが、MGMの会場に入った時点から、その広さに圧倒され、始まった直後の宴のシーンはまるで天国を見ているよう。その後も高い完成度と技術で構成されたこの劇に口をあんぐり開け、終始、Fantasyの世界に引き込まれっぱなしだった。奮発して前から4列目の席を取ったので、息遣い、表情まで感じることができた。
シルク・ド・ソレイユには高橋典子という日本人のバトントワラーが所属している。情熱大陸で観たのを覚えていて、目の前に出てきたときは感動した。昔から、「海外で活躍している日本人」には人一倍リスペクトをしてしまう。目の前で主役級の彼女がソロのバトン演技をしている間、誇らしくてしょうがなかった。
という訳で、KÀのプラスがCESのマイナスを上回り、この出張は行って正解だった。と言いたいところだが、カジノでちょっぴりスッてしまったからトントンとしよう。
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