Googleはまた違ったやり方で世界を変えようとしている。
Googleは自らをエネルギー関連企業と位置づけ、温暖化問題に対して、Globalレベルでの取り組みを画策している。
先月のリリースをまったく見落としていたが、Googleは今後、GrennTec関連のStart-Upへ数百億円規模の投資を行い、且つ、この分野へのR&Dに数十億円を費やし、人も大量にHiringするとしている。既に、eSolar Inc.という太陽光発電ベンチャー、Makani Power Inc.という風力発電ベンチャーに投資を実行している。もちろこうした活動は、彼らが保有する世界最大のデータセンターのグリーン化にも寄与するはずだ。
なお参考までだが、シリコンバレーではここ1、2年でGreenTec関連のベンチャーへの投資が急増しており、その投資額はIT関連企業向けの投資総額を上回っている。「シリコンバレー改めグリーンバレーだ」なんていう人もいるぐらいだ。
Googleが目指しているのは、GreenTecを産業して確立させ、RE<C(化石燃料より安い再生可能エネルギー/電力)のノウハウを蓄積・公開し、それを中国やインドのような化石燃料依存型経済のような国々にまで広めていくことである。
第一ステップとして、数年以内(10年ではなく数年である)にサンフランシスコ一帯の電力を賄うだけの電力供給を行うことを計画している。こうなるとGoogleは最早インターネット企業ではなくなる。
BPやShellと同じ土俵に立つことになるが、気にすることはないだろう。何せGreenTecはテクノロジーが物をいう。このテクノロジー / イノベーションはシリコンバレーのエコシステムの中で生まれるものであり、一企業のR&Dで生まれるものではないからだ。Old Economyの世界のスタイルとは違うレイヤーの話だ。
Innovationのドライバーはテクノロジーである。その流れが有機的に変化していく中で、ビジネスモデルだけで事業の創出をするのは極めて困難になっていくだろうし、いつまでも「IT」とだけ言っているようでは、お先真っ暗だと思う。今からGreenTecに食いつくのはToo Lateであり、Post-GreenTecをじっくり考えた方がいいと思う。
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